青森県は27日、弘前、青森市、五所川原の3保健所管内で新たに16人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。クラスター(感染者集団)が発生した弘前市の飲食店に起因するとみられ、一連の感染者数は173人で県内の累計は205人。経路不明の感染者は前日の7人から増加し、13人となった。県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師は「いずれも飲食店クラスターに関係があるとみている。経路の追えないケースが増えている訳ではない」と現時点で市中感染の可能性を否定した。[br][br] 同日現在、入院者は58人。軽症者や無症状者向けの宿泊療養施設には12人が入所。自宅療養者は15人。入院などに向けた自宅待機中は41人。療養完了は41人。症状別では重症者2人、中等症は2人増で10人となった。[br][br] 新たに感染が判明したのは、院内感染があった弘愛会病院に入院中の女性1人と男性職員1人。同市鍛冶町のクラブ「縷(ル)・シャモン」、スナック「シャモン」関連では、従業員の知人と同居する男性1人、利用客の知人と同居する女性1人、職場関係者と同居する女性1人。感染経路を確認中が11人。この日の感染者のうち3次感染者は計5人だった。[br][br] 飲食店の感染者は計71人。利用客のうち、検査済み107人(陽性45人、陰性62)。未着手が52人、検査中が1人。[br][br] 職員1人の感染が判明した平川市の介護老人保健施設三笠ケアセンターでは、入居者92人、職員ら関係者39人の検体採取を始めており、検査結果は28、29日に出る見通し。[br][br] 感染者が計15人となった同病院では、27日までに職員や入院患者の検査対象者178人の検査を終え、174人の陰性を確認した。[br][br] 鯵ケ沢町は27日、新たに職員1人が再検査で陽性が判明したと発表。同町職員の感染者は計5人となったが、大西医師は「同じ職場で同居している感染者もいるため、職場内クラスターではない」としている。[br][br] 国立弘前病院も職員1人の感染を明らかにした。