青森県は18日、弘前と五所川原の両保健所管内で新たに4人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。いずれも弘前市の飲食店クラスター(感染者集団)関連で、県内の累計は104人となった。感染確認は前日の17人から大きく減少したが、依然として検査は追い付いておらず、収束が見通せない状況だ。[br][br] 新たな感染者は、弘前市鍛冶町のクラブ「縷(ル)・シャモン」、スナック「シャモン」を利用した弘前管内の40代男性と五所川原管内の30代男性のほか、利用客(17日陽性判明)の職場関係者である五所川原管内の40代男性と、弘前管内の10代。いずれも軽症か無症状。[br][br] 県は、感染した10代の情報を非公表とした。性別は本人の希望、行動歴は個人情報を特定される恐れがあるため―と理由を説明。学齢期にあるという。従業員や利用客ではない。[br][br] 飲食店の感染者は計53人(従業員21人、県内利用客28人、県外利用客4人)。前日まで利用客としていた40代男性(16日判明)は来店していないことが分かり客から除外した。一連の感染者は、県外を含めると71人となった。[br][br] 約180人いるとみられる利用客のうち、検体を採取したのは54人で、うち40人の検査が終了し、陽性27人、陰性13人だった。[br][br] 18日夜現在で、入院者数は25人、入院などに向けて自宅待機中は39人。軽症者や無症状者向けに借り上げた青森市内のホテルに3人が入所した。[br][br] 前日まで軽症だった50代男性が酸素投与が必要になり、中等症にカウントした。重症者は変わらず1人。[br][br] これまで不明としてきた感染源について、県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師は「県外の人が店に相当来ていたと聞いている」として、県外から飲食店にウイルスが持ち込まれた可能性を示した。[br][br] 一方、弘前市は19~25日の間、市立の全小、中学校で休校措置を取ると発表。鯵ケ沢町は新たに職員1人が感染したと公表した。[br][br] ニトリホールディングスも18日、ニトリ弘前店の従業員1人が感染したと発表した。