三戸出身の溝口さん 歴史小説「永遠の卑弥呼」出版/研究成果、独自の物語に

歴史小説「永遠の卑弥呼」を執筆した溝口禎三さん(家族提供)
歴史小説「永遠の卑弥呼」を執筆した溝口禎三さん(家族提供)
東京都で税理士事務所を経営する溝口禎三さん(67)=三戸町出身=が執筆した歴史小説「永遠の卑弥呼」が9月、春燈社(東京)から刊行された。舞台は3世紀ごろ日本に存在したとされる邪馬台国(やまたいこく)と、三国時代の中国。本業の傍ら、古代史や日.....
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 東京都で税理士事務所を経営する溝口禎三さん(67)=三戸町出身=が執筆した歴史小説「永遠の卑弥呼」が9月、春燈社(東京)から刊行された。舞台は3世紀ごろ日本に存在したとされる邪馬台国(やまたいこく)と、三国時代の中国。本業の傍ら、古代史や日本神話を研究し、長編を書き上げた溝口さんは「古代史や神道に関する多くの新解釈を楽しんで」とアピールしている。[br][br] 溝口さんは青森県立八戸高を卒業し、都内の大学へ進学。現在は税理士事務所と写真制作会社の代表のほか、在京三戸会の会長を務めている。[br][br] 趣味として作劇術の講座に通い、戯曲の執筆もしていた溝口さん。歴史小説を書くきっかけは数年前、古代中国の史料「魏志倭人伝」に関する解説書「かくも明快な魏志倭人伝」(木佐敬久著)との出会いだった。邪馬台国の場所を九州とし、女王・卑弥呼と中国の魏との関わりを読み解く内容に「インスピレーションを受けた」という。[br][br] それ以降、専門家の指導を受けながら古代史や日本神話を研究。文献を基にした考察に自身の創作を組み合わせ、350ページを超える長編を書き上げた。[br][br] 今月3日に都内で開かれた出版記念パーティーには、闘病中のため参加できなかったが、出席者に宛てたメッセージの中で「この小説には魏志倭人伝や古事記など新解釈がたくさん出てくる。楽しんでもらえれば幸いです」とPRし、次作の執筆にも意欲を見せた。[br][br] 「永遠の卑弥呼」は全国の書店で販売中。価格は2860円(税込み)。歴史小説「永遠の卑弥呼」を執筆した溝口禎三さん(家族提供)