スピードスケートのバトン次世代に 若手関係者ら法人設立/八戸

スピードスケートの普及を目指し、法人を立ち上げた金濱亨さん(左から2人目)ら=8月、YSアリーナ八戸
スピードスケートの普及を目指し、法人を立ち上げた金濱亨さん(左から2人目)ら=8月、YSアリーナ八戸
スピードスケートの元選手たちが長く競技に携われる環境を―。今年、八戸市出身の若手競技関係者らが法人「スポーツアズライフ八戸」を立ち上げた。YSアリーナ八戸を拠点に、観光客にスケートに触れてもらう「スケートツーリズム」を推進するほか、職場での.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
スピードスケートの元選手たちが長く競技に携われる環境を―。今年、八戸市出身の若手競技関係者らが法人「スポーツアズライフ八戸」を立ち上げた。YSアリーナ八戸を拠点に、観光客にスケートに触れてもらう「スケートツーリズム」を推進するほか、職場でのレクリエーション、子どもたちへの指導を通じて、元選手らが活躍できる場を提供する。発起人で代表理事を務める金濱亨さん(32)=同市出身=は「八戸に国内有数の屋内リンクができたことを追い風に、スケートの普及に貢献したい」と意欲を見せている。[br][br] 金濱さんは小学3年から競技を始め、高校時代には国民体育大会に出場し、中距離種目で入賞した経験もある。大学卒業後は県内で高校教諭を務めつつ、地元の高校生を指導するなど現在も競技に携わっている。[br][br] 一方、高校や大学卒業後に競技を続けるのは難しい現状も見てきた。近年、競技人口が減少傾向にあることも踏まえ、「一線を退いた選手たちが、地元に戻ってさまざまな形でスケートに携われる環境を整え、次世代へとバトンをつないでいきたい」と考えるようになった。[br][br] そんな中、故郷に世界最高水準の屋内リンクが完成。今年4月からは、地元から離れた平川市の柏木農業高に赴任したが、週末には八戸に戻り、法人設立に向けた準備を進めてきた。[br][br] 金濱さんの熱い思いに、かつて競技者として切磋琢磨(せっさたくま)した仲間たちも賛同した。同じ学年で短距離選手だった池田晋一朗さん(31)=八戸市在住=もその一人。池田さんは選手として神奈川県や岩手県に拠点を置いた時期もあったが、19年4月に八戸に帰郷。市内で勤務する中で「幼なじみの熱い思いを聞いて、地元を一緒に盛り上げたいと思った」と立ち上げに加わった理由を語った。このほか、現在も社会人選手として県大会に出場している山本大平さん(25)、松倉弘明さん(38)=共に八戸市在住=も理事に名を連ねた。[br][br] 同法人は今年5月に誕生。スポーツ庁が国民のスポーツ参画を促進する「スポーツインライフプロジェクト」にも加盟しており、今後、幅広く競技普及に努めていく方針だ。[br][br] 金濱さんは「10月からシーズンが始まるので、活動を本格化させたい。今後、競技者として八戸で育った人が、いろいろな形で競技に携われる場になればいい」と力を込めた。スピードスケートの普及を目指し、法人を立ち上げた金濱亨さん(左から2人目)ら=8月、YSアリーナ八戸