【新型コロナ】感染者の職業非公表を初適用 誹謗中傷対策で

青森市で28日に新型コロナウイルス感染が確認された30代女性は、職業を公表しないと定めた青森県の新たな基準が適用された初のケースとなった。感染者に対する誹謗(ひぼう)中傷を防ぐための対応で、小野寺晃彦市長は会見で「感染に影響がない」と非公表.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森市で28日に新型コロナウイルス感染が確認された30代女性は、職業を公表しないと定めた青森県の新たな基準が適用された初のケースとなった。感染者に対する誹謗(ひぼう)中傷を防ぐための対応で、小野寺晃彦市長は会見で「感染に影響がない」と非公表の理由を強調。「必要な情報はできる限り公表するが、それ以上の詮索は止めてほしい」とも述べ、理解を求めた。[br][br] 県は今月8日、感染者の職業や濃厚接触者の詳細を非公表とする新たな基準を報道機関に提示。理由について「感染拡大防止に関係がない情報」と説明する一方、感染者の職業によって不特定多数の接触者が生じる場合などは明らかにする方針を示していた。[br][br] 市は今回、県の基準通りに女性の職業を伏せた。発症推定日の今月16日から10日以上経過しているが、この間、女性が外出先で必ずマスクを着用するなど感染拡大防止策を取っていたことなどを考慮し、感染拡大の恐れがないと判断したとみられる。[br][br] 小野寺市長は、岩手県で最初に感染が確認された男性の会社が社員の感染を公表し、抗議や問い合わせが相次いだことに言及。「情報を出した結果、バッシングが起きている事実を踏まえ、慎重に対応していることをご理解いただきたい」と語った。