居合、流鏑馬の演武厳かに/八戸・三八城公園 

南部馬と同じ大きさの木馬の上から、流鏑馬の射法を実践する会員=20日、八戸市
南部馬と同じ大きさの木馬の上から、流鏑馬の射法を実践する会員=20日、八戸市
八戸藩の御家(おいえ)流武芸を披露するイベント「藩政時代の武芸を再興し伝承する」が20日、八戸市の三八城公園で開かれ、古式ゆかしい居合や流鏑馬(やぶさめ)の演武に、訪れた市民らが盛大な拍手を送った。 6日から同市を主会場に開かれている「第3.....
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 八戸藩の御家(おいえ)流武芸を披露するイベント「藩政時代の武芸を再興し伝承する」が20日、八戸市の三八城公園で開かれ、古式ゆかしい居合や流鏑馬(やぶさめ)の演武に、訪れた市民らが盛大な拍手を送った。[br] 6日から同市を主会場に開かれている「第30回青森県民文化祭」の伝統文化部門の演目で、八戸藩加賀美流正伝流鏑馬会と、居合道の無雙(むそう)直伝英信流正統会青森県支部、篠(しの)笛山口流の山口千舟(せんふね)さんが出演。例年は各団体が独自に出演していたが、初の試みとして、八戸城があった同公園で一堂に会し、それぞれ演武などを披露した。[br] 演目は、高校生の頃、弓道部に所属していたという小林眞市長が矢を放つセレモニーで始まり、無雙直伝英信流のメンバーが居合の立ち技を披露すると、会場は厳粛な空気に包まれた。[br] 山口さんの篠笛の演奏に合わせ、新型コロナ感染除厄の儀式「蟇目之儀(ひきめのぎ)」も行われ、流鏑馬会の黄綿昶行(のぶゆき)さんが矢を天高く放ち、悪疫退散を願った。[br] その後、同会員たちが南部馬と同じ大きさの木馬にまたがり、さまざまな流鏑馬の射法を実践。矢が的中する度、大きな歓声が上がった。[br] 同市青葉3丁目のパート工藤栄子さん(76)は「じかに見るのは初めて。息をのむ厳かな演武を見られて、とても良い時間を過ごせた」と満足げな様子だった。南部馬と同じ大きさの木馬の上から、流鏑馬の射法を実践する会員=20日、八戸市