【県境産廃問題】有害物質浄化終了の判断基準決める/原状回復対策協議会

浄化終了の判断基準を了承した協議会の委員ら=12日、二戸市
浄化終了の判断基準を了承した協議会の委員ら=12日、二戸市
田子町と二戸市にまたがる県境の産業廃棄物不法投棄問題で、岩手県は12日、同市の二戸地区合同庁舎で「第80回原状回復対策協議会」を開き、有害物質「1、4ジオキサン」の浄化終了の判断基準を決めた。6カ月間継続して環境基準値を下回り、その後に行う.....
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 田子町と二戸市にまたがる県境の産業廃棄物不法投棄問題で、岩手県は12日、同市の二戸地区合同庁舎で「第80回原状回復対策協議会」を開き、有害物質「1、4ジオキサン」の浄化終了の判断基準を決めた。6カ月間継続して環境基準値を下回り、その後に行う1年間のモニタリングでも基準に適合していると判断された場合に浄化終了とする。[br] 地元関係者や藤原淳市長、山本晴美町長ら委員11人が出席し、県が示した案を了承した。[br] 浄化を終えたと判断するためのプロセスとして▽1、4ジオキサン濃度が1リットル当たり0・05ミリグラム以下となった時点から6カ月浄化対策を続け、基準値を下回っているか確認▽1年間は浄化対策をせずにモニタリングする―などのステップを踏み、最短で1年半で浄化終了と判断される。[br] 現場内にある約80本の井戸のうち、既に環境基準を1年以上下回っている6割の井戸については、今後速やかにモニタリングに移行する。残り4割は必要に応じて薬剤処理などの追加対策を行い、事業期間内(2022年度末まで)の終了を目指す。[br] 岩手大名誉教授の齋藤徳美委員長は取材に「浄化終了の目標が見えたことは一つの節目と言える。事業期間は残り2年半だが、完了に向けて対策を進める」と話した。浄化終了の判断基準を了承した協議会の委員ら=12日、二戸市