「臨泉会」会長 佐々木月花さん(八戸出身)死去 100歳

夫の遺志を引き継ぎ、多くの弟子を指導した佐々木月花さん=2005年、東京・杉並区の自宅で
夫の遺志を引き継ぎ、多くの弟子を指導した佐々木月花さん=2005年、東京・杉並区の自宅で
八戸市出身の書家で、書道団体「臨泉会」会長の佐々木月花(ささき・げっか、本名・敏子)さんが7日、心不全のため、東京都内の病院で死去した。100歳。葬儀・告別式は近親者で済ませた。 青森県立八戸高等女学校(現八戸東高)を卒業後、新進気鋭の書家.....
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 八戸市出身の書家で、書道団体「臨泉会」会長の佐々木月花(ささき・げっか、本名・敏子)さんが7日、心不全のため、東京都内の病院で死去した。100歳。葬儀・告別式は近親者で済ませた。[br] 青森県立八戸高等女学校(現八戸東高)を卒業後、新進気鋭の書家として東京で活躍していた同郷の泰南氏と結婚。自身も書道の世界に進んだ。戦時中、空襲で家を焼け出されたため故郷に疎開し、「泰南書道会」を設立した夫を支えた。[br] 1957年に活動拠点を都内に戻し、74年には同書道会を臨泉会に改称。98年に死去した泰南氏から理事長を引き継ぎ、多くの弟子を指導した。[br] 書業は80年に及び、2005年に第22回産経国際書展で最高賞の高円宮賞を受賞。同年、デーリー東北賞、八戸市功労者表彰を受けた。06年に青森県褒賞、16年には紺綬褒章。産経国際書会最高顧問、全日本書道連盟参与も務めていた。[br] 昨年6月に都内で開かれた「百寿を祝う会」で元気な姿を見せたが、秋に入院していた。次女で臨泉会会長代行の原田圭泉さん(80)は「書が大好きで、止めないと何時間でも書いていた。入院前に仕上げた作品を今年の二つの展示会に出品でき、モットーの生涯現役を貫いて天寿を全うしてくれた」としのんだ。夫の遺志を引き継ぎ、多くの弟子を指導した佐々木月花さん=2005年、東京・杉並区の自宅で