斗南藩ゆかりの私塾「中ノ沢塾」跡にのぼり設置

のぼり旗を寄贈した三浦榮一さん(右)。左は小林正子会長
のぼり旗を寄贈した三浦榮一さん(右)。左は小林正子会長
五戸会津友の会(小林正子会長)は、斗南藩の首脳を務めた倉沢平治右衛門(へいじえもん)が明治期に開講した私塾「中ノ沢塾」の跡地にのぼり旗を設置した。人材育成に貢献した倉沢の功績を後世に伝えようと、同町の郷土史家三浦榮一さん(92)が会に旗を贈.....
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 五戸会津友の会(小林正子会長)は、斗南藩の首脳を務めた倉沢平治右衛門(へいじえもん)が明治期に開講した私塾「中ノ沢塾」の跡地にのぼり旗を設置した。人材育成に貢献した倉沢の功績を後世に伝えようと、同町の郷土史家三浦榮一さん(92)が会に旗を贈呈。三浦さんは「今の子どもたちに跡地に来てもらうきっかけになればうれしい」と話している。[br] 会津藩の重臣だった倉沢は五戸に移住後、明治初期に中ノ沢塾を開設し、地元の少年に漢学や武道を指導。後に衆議院議員となった中川原貞機(ていき)や思想家江渡狄嶺(てきれい)、五戸町長を務めた金澤治郎ら500人以上の門弟を輩出した。[br] 塾の跡地は同町中ノ沢地区に残るが、これまでは目印がなく、場所が分かりづらい―との声があったことから、三浦さんが塾の通称である「倉澤塾跡」と記したのぼり旗10本を自費で製作した。[br] 2日には、現地で同会会員らに旗がお披露目された。小林会長は取材に「倉沢先生の功績を知っている人は地元でも少ないので、(旗の設置によって)多くの人に関心を持ってもらえれば」と話していた。のぼり旗を寄贈した三浦榮一さん(右)。左は小林正子会長