八日町再開発ビル完成へ/田名部社長「最低限の約束は守れた」

インタビューに応じる田名部智之社長=7月中旬、八戸市
インタビューに応じる田名部智之社長=7月中旬、八戸市
八戸市八日町の旧長崎屋ビルを巡る一体の再開発計画は構想浮上から8年を経て完成した。事業主体の新八日町プロジェクトの田名部智之社長に再開発が中心市街地活性化に果たす役割などを聞いた。 ―構想から8年を経て、複合ビル「DEVELD(ディベルド).....
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 八戸市八日町の旧長崎屋ビルを巡る一体の再開発計画は構想浮上から8年を経て完成した。事業主体の新八日町プロジェクトの田名部智之社長に再開発が中心市街地活性化に果たす役割などを聞いた。[br] ―構想から8年を経て、複合ビル「DEVELD(ディベルド)八日町」が完成した。[br] 資材の高騰や金融機関との調整などで計画は何度か変更を余儀なくされたが、市中心街の新たなシンボルが出来上がった。「住む場、働く場、集う場」がそろった複合ビルとなり、街のにぎわい創出が期待できる。完成に協力いただいた関係者に感謝したい。[br] ―再開発に取り組むきっかけは。[br] 長い間、旧長崎屋ビルは空きビルでブルーシートに覆われていたため、市民から「みすぼらしい」「見栄えが悪い」との声が多く、中心街に元気がない象徴があの空きビルだった。田名部組の創業地は(市中心街の)岩泉町で、まさに中心街に育ててもらった会社。地元に根差す建設会社として再開発を手掛けることにした。また、東日本大震災もあったため、市民の安全も考慮し、当時ビルを所有していた東京の不動産業者から田名部組が土地と建物を取得したのが始まりだ。[br] ―商業テナントは1階のみとなり、商業拠点との位置づけは後退したが。 当初計画ではもう少しオフィスやショップの入居も考えていたが、やむを得ない。私の力不足だ。ただ、1階にバスの待合スペースを設けるなど多くの市民に使ってもらえる空間を作った。ビルの建て替えを完了させたことで、最低限の約束は守れたと思っている。[br] ―今後の中心街をどう見る。[br] 分譲マンションは即完売するなど、まだまだ中心街のポテンシャルは高い。まちなか居住が増えれば中心街で買い物する人も増えるだろう。そうすれば、まちなかに(服飾や飲食店など)出店したい民間事業者が出てくると思う。「DEVELD八日町」が活性化の呼び水になればうれしい。インタビューに応じる田名部智之社長=7月中旬、八戸市