みちのく潮風トレイル(4)久慈市 「あまちゃん」岩礁に注目

大小の岩礁が浮かぶ小袖海岸。歩道が狭いので通行には注意が必要だ
大小の岩礁が浮かぶ小袖海岸。歩道が狭いので通行には注意が必要だ
久慈市区間は、昨年の台風19号で30カ所以上で歩道が崩れるなどの大きな被害を受けた。一時は区間の大半で通行自粛を呼び掛けていたが、環境省や市が迂回(うかい)路の設定を進め、春から再び通行できるようになった。 市内を一気に踏破するのは難易度が.....
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 久慈市区間は、昨年の台風19号で30カ所以上で歩道が崩れるなどの大きな被害を受けた。一時は区間の大半で通行自粛を呼び掛けていたが、環境省や市が迂回(うかい)路の設定を進め、春から再び通行できるようになった。[br] 市内を一気に踏破するのは難易度が高く、2、3日かけて歩くのがおすすめ。大きく3つに分けられるコースはそれぞれに特徴があり、初心者から上級者まで楽しめる。[br] 北部の侍浜コースは、大部分が未舗装で適度な起伏がある中級者向け。心地よい波音を聞きながら、自然林を進む。高さ30メートルの巨大な花こう岩の上にある横沼展望所からの眺めは絶景の一言。入り組んだ岩礁地帯や遠くまで続く断崖に目を奪われる。[br] ところどころ、台風の爪痕が残る。自然道が陥没した「侍の湯きのこ屋」裏手では、現在は脇道で迂回できるようになっていた。[br] 中部の久慈湾岸コースは、久慈港やあまちゃん街道と呼ばれる県道を通り、北限の海女で有名な小袖海岸に向かうコース。舗装道路で歩きやすい。「あまちゃん」のオープニングシーンにも登場した大小の岩礁が浮かぶ景色が続く。つりがね洞、兜岩(かぶといわ)といった奇岩も特徴だ。[br] 三崎地区の山深くを通って久喜浜に抜ける南部は、かなりの上級者向けコース。高低差が100メートル近くあるV字の谷が何度も現れるなど、まるで大自然のアスレチック。直線距離では10キロ余だが、2倍以上に感じる。体力に自信のある人はぜひ挑戦してほしい。大小の岩礁が浮かぶ小袖海岸。歩道が狭いので通行には注意が必要だ