イコモスの現地調査リハーサル、三内丸山遺跡(青森)でスタート/北海道・北東北の縄文遺跡群、世界遺産登録目指し

現地調査に向けたリハーサルを行う関係者=15日、三内丸山遺跡
現地調査に向けたリハーサルを行う関係者=15日、三内丸山遺跡
2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」で、国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査を想定したリハーサルが15日、始まった。初日はイコモスの調査員に見立てた日本国内の専門家ら約20人が三内丸山遺跡(青森市)を訪.....
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 2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」で、国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査を想定したリハーサルが15日、始まった。初日はイコモスの調査員に見立てた日本国内の専門家ら約20人が三内丸山遺跡(青森市)を訪れ、青森県の担当者らが本番に備えて対応を確認した。[br] 本番の現地調査は今夏から秋ごろの予定で、リハーサルは昨年に続き2度目。23日までに4道県の構成資産17遺跡と関連資産2遺跡を回る。昨年のリハーサルは遺跡の年代が古い順に回ったが、今年はより印象に残りやすい遺跡から回るという趣旨で三内丸山遺跡からスタートした。[br] 新型コロナウイルスの影響で、調査員役は海外ではなく国内の専門家に依頼。中東地域の考古学が専門の岡田保良国士舘大大学院客員教授と、稲葉信子放送大客員教授を調査員に見立て、県の担当者らが遺跡内を約1時間案内した。[br] リハーサルの様子は一部のみ報道陣に公開された。終了後に取材に応じた県世界文化遺産登録推進室の岡田康博室長によると、専門家からは遺跡の価値の説明方法や質問への答え方について助言を受けたという。本番に向け「どのルートで歩くと遺跡の価値が分かりやすいか、表示の方法などを含めて検討したい」と述べた。[br] 現地調査の日程は新型コロナの影響で定まっていないが、「日程が全く不透明という認識ではない。今年中に(調査が)入って良いように準備している」と強調した。[br] リハーサルは20日に二ツ森貝塚(七戸町)と是川石器時代遺跡(八戸市)、長七谷地貝塚(同)、21日に御所野遺跡(一戸町)で行われる。現地調査に向けたリハーサルを行う関係者=15日、三内丸山遺跡