旧村立北部中学校一帯を農業拠点として整備へ 農家所得向上目指す/東通村

東通村が農業拠点エリアとして整備する旧村立北部中付近=29日、同村蒲野沢
東通村が農業拠点エリアとして整備する旧村立北部中付近=29日、同村蒲野沢
東通村が蒲野沢地区の旧村立北部中学校一帯の約25万平方メートルを、農業拠点エリアとして整備することが29日、分かった。農産物加工施設や高収益作物の研究拠点を設け、農家所得の向上を目指す。 農産物加工施設は、老朽化する野牛地区の村加工製品試作.....
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 東通村が蒲野沢地区の旧村立北部中学校一帯の約25万平方メートルを、農業拠点エリアとして整備することが29日、分かった。農産物加工施設や高収益作物の研究拠点を設け、農家所得の向上を目指す。[br] 農産物加工施設は、老朽化する野牛地区の村加工製品試作・研究棟を移築する形で、2022年4月のオープンを見込む。鉄骨平屋建て、建築面積は約1200平方メートル。1992年度に完成した研究棟の約5倍に当たる。国際基準「HACCP(ハサップ)」に対応する高度な衛生管理の下、東通牛やブルーベリーの加工品を製造し、首都圏の高級百貨店などへの販路拡大を目指す。[br] 工事は20、21年度の2カ年で行う。概算事業費は約20億円。財源は国の災害時燃料備蓄補助金と企業版ふるさと納税で、ほぼ全額賄えるという。[br] 研究拠点は07年度で閉校した旧北部中の校舎を改修し、弘前大の研究拠点や村の農業団体が活動できるワーキングスペースなどを設ける。弘前大とは村や下北地域の気候に適した高収益の園芸作物研究などで、連携に向けた協議を進めている。[br] 一帯にはこのほか、農産物を集出荷するセンターや、村民が気軽に農業を楽しめる農園整備も計画している。[br] 29日は村議会臨時会が開かれ、農業拠点エリア整備の基本計画を策定するための事業費2300万円や、加工施設の本年度分の建設費など11億1561万円を盛り込んだ村の一般会計補正予算案が原案通り可決された。[br] 村経営企画課の菊池敢世課長は「将来的に下北地域全体の農業振興を支える拠点の役割も担うことができれば」と強調した。東通村が農業拠点エリアとして整備する旧村立北部中付近=29日、同村蒲野沢