7月1日からレジ袋有料化 消費者「不便」「仕方ない」、事業者はエコバック持参呼び掛け

7月1日からコンビニなどでレジ袋の有料化が始まるのを前に八戸市内ではエコバッグの売り上げが伸びている=23日、同市のカネイリ番町店
7月1日からコンビニなどでレジ袋の有料化が始まるのを前に八戸市内ではエコバッグの売り上げが伸びている=23日、同市のカネイリ番町店
プラスチックごみの削減に向け、7月1日からレジ袋の有料化(無料配布中止)が全国の小売店で始まる。青森県内では既に多くのスーパーなどでレジ袋を有料化しているため、消費者にとって大きな抵抗感や混乱はないとみられるが、焦点はこれまで無料配布してき.....
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 プラスチックごみの削減に向け、7月1日からレジ袋の有料化(無料配布中止)が全国の小売店で始まる。青森県内では既に多くのスーパーなどでレジ袋を有料化しているため、消費者にとって大きな抵抗感や混乱はないとみられるが、焦点はこれまで無料配布してきたコンビニなどでの有料化だ。「有料化は不便」「環境問題を考えるとやむを得ない」と消費者の反応はさまざま。一方、全国一斉の有料義務化に合わせてエコバッグの売り上げが伸びているところもあり、これまで無料配布していた事業者はエコバッグの持参を呼び掛けるなど、準備を進めている。[br] レジ袋の有料化は、プラごみが海洋汚染の原因として国際的に問題になっているのが背景。容器包装リサイクル法の改正に伴い、全国で義務化がスタートする。ただ、県では温室効果ガスの削減を狙い、国に先駆けて2008年度から独自に有料化を導入済みだ。小売店などに協力を呼び掛け、各事業所と無料配布中止の協定を締結し、18年度末現在、スーパーや百貨店など59事業者・322店が無料配布を取りやめており、買い物客の「レジ袋辞退率」は8割を超える。[br] 県内では食品スーパーへのエコバッグ持参が定着しつつあるが、気軽に立ち寄るコンビニでは浸透していないのが現状。それだけにレジ袋の有料化への反応はさまざまだ。[br] 大手コンビニ各社のレジ袋の価格はサイズによって異なるが、1枚当たり2~5円になる見通し。店舗数の多さなどから食品スーパーよりも訪れる機会が多く、そのたびに袋代を支払うのは負担が大きい―といった声や、エコバッグを持ち歩くことに煩雑さを感じる人も少なくない。[br] 八戸市北白山台4丁目の自営業の男性(46)は「コンビニにわざわざエコバッグは持って行かないと思う。思いつきで立ち寄ることの方が多く、レジ袋を買う」ときっぱり。市内の女子学生(19)は「物心ついた時からレジ袋が有料化だったため特に違和感はない。環境問題も大切」と冷静に受け止める。[br] 一方、7月から有料化を始める事業者は買い物客に対し、エコバッグ持参の呼び掛けに力を入れる。八戸市のカネイリ番町店では3月からエコバッグの売り場を拡大。5月ごろから売れ行きがよく、前年の3~4倍になっているという。[br] 大型で大容量のバッグに加え、小型で持ち運びやすいタイプの需要が高まっているといい、「コンビニでのレジ袋有料化を意識しているのでは」と主任の清水田剛志さん。「どうしてもビニール袋が必要な時はやむを得ないが、できるだけエコバッグを持参してほしい」と呼び掛ける。[br] 一方、政府はバイオマスプラスチックの配合率が25%以上の袋などは有料化の対象外とする方針。そのため、牛丼チェーンの「吉野家」や「すき家」、マクドナルドなど外食産業を中心に7月以降も無料配布を続けるところもある。7月1日からコンビニなどでレジ袋の有料化が始まるのを前に八戸市内ではエコバッグの売り上げが伸びている=23日、同市のカネイリ番町店