青森県内4月有効求人倍率1・00倍 新型コロナ影響顕著/青森労働局

青森労働局は29日、青森県内の4月の有効求人倍率(季節調整値)が、前月比0・10ポイント減の1・00倍だったと発表した。50カ月連続で1倍以上となったものの、新型コロナウイルスの影響で2カ月連続で低下し、落ち込み幅も拡大。同労働局は、企業の.....
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 青森労働局は29日、青森県内の4月の有効求人倍率(季節調整値)が、前月比0・10ポイント減の1・00倍だったと発表した。50カ月連続で1倍以上となったものの、新型コロナウイルスの影響で2カ月連続で低下し、落ち込み幅も拡大。同労働局は、企業の経営状況が悪化していることから「5月はさらに落ち込む可能性が高い」と懸念を示した。[br] 雇用失業情勢の判断は「求人が著しく減少しており、新型コロナの影響に十分注意する必要がある」とし、前月の「一部に弱まりが見られる」から下方修正した。[br] 季節的な変動を考慮しない原数値は、有効求人数2万3289人(前年同月比19・9%減)、新規求人数7656人(26・9%減)と新型コロナで大きな下げ幅を記録。有効求職者数は2万4317人(1・6%増)、正社員有効求人倍率は0・73倍(0・12ポイント減)だった。[br] 業種別の新規有効求人数は、建設業1175人(23・0%減)、製造業554人(34・4%減)、卸売・小売業1178人(37・6%減)と主要産業で軒並み減少した。[br] 公共職業安定所別の有効求人倍率は、八戸が1・34倍と最も高く、野辺地が1・19倍で続いた。そのほかの地域では1倍を割り込んだ。[br] 新型コロナの雇用情勢への影響について、請園清人局長は「リーマンショックや東日本大震災と比べると業種的に幅広い」と指摘。「特に県内で活況だった飲食や観光などが厳しい状況。雇用調整助成金の活用を促すなどして雇用の維持を図っていく」と述べた。