十勝沖地震の教訓語り継ぐ 名川中で地震観音慰霊祭

十勝沖地震の犠牲者の冥福を祈り、観音像に献花する生徒
十勝沖地震の犠牲者の冥福を祈り、観音像に献花する生徒
南部町立名川中(小林孝史校長)は15日、1968年の十勝沖地震で亡くなった生徒4人と卒業生2人の冥福を祈る「地震観音慰霊祭」を同町の伊勢沢公園で行った。生徒や教職員は観音像の前で防災の大切さを再確認し、教訓を語り継ぐことを誓った。 十勝沖地.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 南部町立名川中(小林孝史校長)は15日、1968年の十勝沖地震で亡くなった生徒4人と卒業生2人の冥福を祈る「地震観音慰霊祭」を同町の伊勢沢公園で行った。生徒や教職員は観音像の前で防災の大切さを再確認し、教訓を語り継ぐことを誓った。[br] 十勝沖地震では、伊勢沢公園に建っていた旧名川町立剣吉中で地割れと土砂崩れが発生。屋外に避難した生徒4人と、近くにいた卒業生2人が巻き込まれて命を落とした。[br] 地震観音は1972年に建立され、剣吉中が毎年、慰霊祭を実施。2005年に名川中に統合された後も、生徒が命の大切さを学ぶ機会として継続している。[br] 同日は生徒会やJRC(青少年赤十字)委員の生徒11人と教職員4人が参列し、観音像に献花。生徒会長で3年の野田啓明(ひろあき)さん(14)が「新型コロナウイルスで長期休校になったように、当たり前だと思っている生活はとても幸せなこと。命を守る大切さを胸に刻んで生活したい」と決意を述べた。[br] 同校では、19日の道徳の授業で十勝沖地震について学習する機会を設け、21日に避難訓練と慰霊集会を行う。十勝沖地震の犠牲者の冥福を祈り、観音像に献花する生徒