再処理工場、あす事実上の合格か/規制委が審査書案を議論

原子力規制委員会が13日の定例会合で、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準に適合しているとする「審査書案」を議論することが11日、分かった。会合で審査書案が了承されれば、事実上の合格となる。核燃料サイクル政策の中核であ.....
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 原子力規制委員会が13日の定例会合で、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準に適合しているとする「審査書案」を議論することが11日、分かった。会合で審査書案が了承されれば、事実上の合格となる。核燃料サイクル政策の中核である再処理工場の審査が節目を迎える。[br] 審査は2014年1月に始まり、敷地に最も近い活断層「出戸西方断層」や重大事故対策を巡って議論が長期化。設備未点検問題への対応を優先するため、原燃が審査中断を申し入れた経緯もあり、審査が長引いた。[br] 今年2月には実質的な議論が終了したが、その後に審査書案の作成時に参考となる補正申請書に記載漏れなどのミスが発覚。原燃は2度にわたって修正を迫られた。[br] 審査書案が了承された場合、意見公募や経済産業相への意見聴取といった手続きを経て、約2カ月後に正式合格となる見通し。[br] 原燃は21年度上期の工場完成を目指すが、安全対策工事の着手に必要な認可の審査も残っており、時間的余裕は少ない。[br] 規制委は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言期間中、会合の一般傍聴を中止しており、13日の会合も傍聴なしで行う。