岩手県教委は22日、高校など県立学校を29日から5月6日まで一斉臨時休校にする考えを明らかにした。大型連休中の人の移動を最小化し、新型コロナウイルスの感染を防ぐのが狙い。23日の新型ウイルスの対策本部員会議で正式決定した上で、県内の各市町村教委に通知文書を出す方針。県教委は各市町村教委と事前に協議しており、多くの市町村立小中学校も足並みをそろえるとみられる。[br] 22日に県教委が県庁で開いた会見で、佐藤博教育長が明らかにした。 県教委によると、臨時休校期間中の部活動は禁止とする予定。期間は計8日間だが、うち平日は30日と5月1日の2日間となる。[br] 臨時休校を29日からに設定した理由について、佐藤教育長は「県内での感染者が確認されていない中、子どもの健康を確保しつつ教育活動に与える影響を最小限にとどめ、さらに休校に備えた準備期間なども考慮した」と説明。[br] 臨時休校措置の基本的な考え方として、感染者が県立学校の児童生徒または教職員だった場合、同じ市町村の他の県立学校も含めて2週間程度の臨時休校とする方針を示した。[br] 今後、臨時休校を判断する上では、広い県土面積を持つ岩手の特性を踏まえ、「生活圏」の考え方を導入する。仮に感染者が出ても即座に全県一斉休校とするのではなく、保健所の判断を仰ぎながら、八戸圏域などの生活圏内に休校措置を限定するケースも想定している。[br] 県北地方の久慈、洋野、軽米、一戸、野田、九戸の6市町村教委は、県教委からの通知を踏まえた上で、各市町村立小中学校を同様に29日から5月6日まで臨時休校とする方針。二戸市教委は「現在検討中」としている。