【新型コロナ】「球児の健康担保できない」 高校野球春季県大会中止へ

春季青森県高校野球大会などの中止を発表する県高野連の赤井茂樹会長(左)と高橋聡理事長=20日、青森市内
青森県高野連は20日、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、春季県大会地区予選(5月4~11日・県内6地区)と、春季県大会(同16~24日・八戸市ほか)の中止を発表した。春季都道府県大会の中止決定は、全国47都道府県で最後。県高野連の.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県高野連は20日、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、春季県大会地区予選(5月4~11日・県内6地区)と、春季県大会(同16~24日・八戸市ほか)の中止を発表した。春季都道府県大会の中止決定は、全国47都道府県で最後。県高野連の赤井茂樹会長は「球児の健康を担保できないため」と話している。  県高野連は3月30日の臨時常任理事会で、春季地区大会(4月11~26日・県内6地区)の中止を決定。地区予選、県大会は当初、無観客で開催する意向だったが、その後、上位大会の春季東北大会(6月2~6日・秋田市)について東北地区高野連が中止を決定したため、青森県高野連も予選開催を断念した。  20日に県立青森工高で開かれた会見で、県高野連の赤井会長は「大会を目指してシーズンオフに練習に励んできた球児たちを思うと残念。なかなか(コロナの)終息は見えないが、体力、気持ちを維持して夏の大会を目指してほしい」とメッセージを送った。  県高野連の決定について、県内の指導者は「他競技の春季大会が中止となっている現状を考えれば、仕方ない」と受け止めつつ、高校最後の夏に向け、これまで練習試合すら満足にできていない3年生の心情をおもんぱかった。  県立八戸高の品田郁夫監督は「大会の開催が不透明な中でも練習に取り組む意思を見せた3年生の思いに、どう助力したらいいのか…」と言葉を詰まらせた。工大一高の長谷川菊雄監督は「(中止決定を伝えると)みんな見たことがないほど気落ちしていた。目標設定が難しい中で、野球に懸けてきた気持ちをどうケアしたらいいのか…」と苦悩を打ち明けた。  なお、県高野連は夏の青森大会(7月14~28日・青森市ほか)について、日本高野連による甲子園大会の開催可否判断を踏まえて決める方針。例年は春季県大会の成績が反映される、夏の青森大会のシード権については、6月30日の組み合わせ抽選会までに検討する。