【新型コロナ】献血者減少で血液不足懸念/青森県内

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、血液不足が懸念される中、献血に協力する市民=3月下旬、八戸市
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、血液不足が懸念される中、献血に協力する市民=3月下旬、八戸市
新型コロナウイルスの感染拡大で市民が外出を控える中、全国的に献血者が減少している。3月上旬には献血への協力を呼び掛ける動きが活発化し、青森県内でも一時的に血液量が改善傾向だったが、新型ウイルスの終息の見通しが立たず、再び血液不足が懸念されて.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大で市民が外出を控える中、全国的に献血者が減少している。3月上旬には献血への協力を呼び掛ける動きが活発化し、青森県内でも一時的に血液量が改善傾向だったが、新型ウイルスの終息の見通しが立たず、再び血液不足が懸念されている。県血液センターの柴崎至所長は「血液の安定供給ができなくなる事態はあってはならない。継続的な協力をお願いしたい」と求めている。[br] 同センターによると、県内の献血者は新型ウイルスが国内で流行し始めた2月中旬ごろから減少。献血ルームに訪れる人が減ったほか、企業に派遣していた献血バスもキャンセルが十数件続いた。[br] 血液の安定供給には、1日当たり献血者は130~150人必要だが、当時は100~120人しか確保できなかった。同センター献血推進課の島田博明課長は「かなり厳しい状況だった」と振り返る。[br] そんな中、白血病で闘病する競泳女子の池江璃花子さんがツイッターで献血への協力を呼び掛けるなど、市民の血液不足に対する関心が高まり、支援の輪が広がった。[br] 県内でも3月8日ごろから献血者が増加。同センターは5~18日までの2週間で献血者約1150人を確保する予定だったが、大きく上回る約1600人が献血ルームや献血バスに足を運んだ。[br] 22日、八戸市のショッピングセンター「ピアドゥ」の駐車場で行われた献血会にも多くの市民が訪れた。同市白銀町のパート小守雪枝さん(44)は「ホームページで実施場所を調べてきた。新型ウイルスの影響もあり、協力できるうちに献血したかった」と話した。[br] だが、県内でも新型ウイルスの感染者が確認され、4月に入り再び献血バスがキャンセルになるなど献血者数は減少。同センターは「現在ある在庫で血液の供給はできているが、予断は許さない状況だ」と顔を曇らせる。[br] 同センターは献血バスを運行する際、密集を避けた会場設定、職員の手洗いやうがいといった対策を徹底。市民が安心して献血に協力できるように、環境づくりに努めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、血液不足が懸念される中、献血に協力する市民=3月下旬、八戸市