【新型コロナ】ガソリン価格下落続く/青森県内

新型コロナウイルスの影響で値下がりが続くガソリン価格。八戸市内では120円台を切るガソリンスタンドも出始めた=1日、八戸市内
新型コロナウイルスの影響で値下がりが続くガソリン価格。八戸市内では120円台を切るガソリンスタンドも出始めた=1日、八戸市内
原油価格の下落に伴い、青森県内でガソリンの値下がりが続いている。石油情報センター(東京)によると、3月30日現在のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均店頭価格は、前回調査(同23日)より2円80銭安い132・6円と9週連続で下落。新型コ.....
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 原油価格の下落に伴い、青森県内でガソリンの値下がりが続いている。石油情報センター(東京)によると、3月30日現在のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均店頭価格は、前回調査(同23日)より2円80銭安い132・6円と9週連続で下落。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い世界経済が悪化するとの懸念から原油価格が下落したのが主な要因とみられ、八戸市内では124~125円台、カード会員割引などを適用すると120円を切るスタンドも出始めた。利用者らは値下がりを歓迎する一方、新型コロナの影響による価格下落だけに複雑な声も漏れた。[br] 同センターによると、今年の県内のガソリン価格は、1月27日調査の149円をピークに下降に転じ、2、3月の2カ月間で20円くも下落。132円台となるのは2017年9月以来で、2年半ぶりの安値水準となっている。[br] 八戸市と南部町でガソリンスタンド11店舗を展開する八戸燃料石油部の杉沢正敏部長(61)によると、新型コロナで石油需要の減退が見込まれるほか、石油輸出国機構(OPEC)の加盟国と非加盟国による協調減産協議の決裂などが響いて「当面は値下がり傾向が続くのでは」と予想する。[br] 一方、感染拡大を防ぐために県内外でイベントの中止や自粛が相次ぎ、車移動に伴うガソリン需要が減少傾向にあるといい、同社では前年同期比で1割ほどガソリンの売り上げが減っているという。[br] 新型コロナの影響による価格下落に市民からは複雑な声も。八戸市城下4丁目の主婦(37)は「1円でも安い方がいいので、家計としては助かっている」と値下がりを歓迎する一方、「新型コロナの影響が大きいのであれば、素直に喜べない。一刻も早く終息してほしい」と願っていた。新型コロナウイルスの影響で値下がりが続くガソリン価格。八戸市内では120円台を切るガソリンスタンドも出始めた=1日、八戸市内