【新型コロナ】スポーツ大会中止相次ぐ 児童生徒落胆/青森県内

新型コロナウイルスの影響で春のスポーツ大会の中止が相次いでいる青森県内。児童・生徒が落胆する中、指導者も苦心している(写真はイメージ。昨年の各競技大会のコラージュ)
新型コロナウイルスの影響で春のスポーツ大会の中止が相次いでいる青森県内。児童・生徒が落胆する中、指導者も苦心している(写真はイメージ。昨年の各競技大会のコラージュ)
新型コロナウイルスの感染拡大により、青森県内で春のスポーツ大会の中止が相次いでいる。4月中旬から5月中旬にかけて開かれる県高校春季大会や各地の中学校春季大会は、ほとんどの競技団体が中止を決定。現時点で夏の大会も見通せず、目標を失った子どもた.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大により、青森県内で春のスポーツ大会の中止が相次いでいる。4月中旬から5月中旬にかけて開かれる県高校春季大会や各地の中学校春季大会は、ほとんどの競技団体が中止を決定。現時点で夏の大会も見通せず、目標を失った子どもたちからは落胆の声が聞こえる。部活動の自粛が続く中、できるだけ個人練習の質を高めようと、インターネットを使って、監督が生徒のトレーニングを指導するケースも。指導者らは「心のケアも含め、可能な限り子どもたちをサポートしたい」と苦心している。[br] 八戸市内の中学校では政府の要請を受け、3月3日から休校が続いている。部活動も自粛中で、市内のある中学校のサッカー部主将の男子生徒(14)は「練習ができず、チームのまとまりを欠いている」とうつむいた。同部の監督を務める男性教諭(42)も「中学生は心も体も劇的に成長する時期。可能であれば早く練習させてあげたい」と複雑な胸中を明かす。[br] こうした中、登校しなくても練習の質を落とさない取り組みも進められている。2019年にインターハイに出場した八工大一高レスリング部は3月上旬から約1カ月間、全体練習を自粛。生徒たちは自宅でトレーニングを行った。[br] その際、活用したのがインターネット。部員たちが各自で行ったランニングや筋力トレーニングなどの個人練習メニューをインターネットの専用ウェブサイトを通じて大館信也監督(39)に報告し、監督から指示やアドバイスを受けた。[br] 大館監督は「大会の中止は自分たちで何とかできる問題ではないが、次の目標に向かってしっかりと準備をしていきたい」と力を込めた。[br] 一方、高校野球は4月の春季地区大会は中止するが、5月4日から県大会の出場権を争う各地区予選は実施する予定。八戸市内の県立高で監督を務める男性は2月下旬から全体練習ができていない現状を踏まえ、「練習期間が短い中、試合中にけがをしないか不安が大きい」と懸念を示す。[br] 昨夏の甲子園で8強入りした八戸学院光星高は、県外出身の部員たちが感染症予防のため地元へ帰れない現状。仲井宗基監督(49)は「部員は甲子園に行くために厳しい練習を乗り越えているが、(直近の)目標がなくなってモチベーションが低下しないか心配」と指摘。「野球を通して社会に通用する人間になるという目的は見失わないよう、生徒たちの心のケアもしっかりとしていきたい」と強調した。新型コロナウイルスの影響で春のスポーツ大会の中止が相次いでいる青森県内。児童・生徒が落胆する中、指導者も苦心している(写真はイメージ。昨年の各競技大会のコラージュ)