【新型コロナ】青森ねぶた祭、中止含め検討 4月8日の実行委で判断

4カ月後に迫った祭りに向けて設営中のねぶた小屋=31日、青森市
4カ月後に迫った祭りに向けて設営中のねぶた小屋=31日、青森市
日本を代表する夏祭りとして知られる青森ねぶた祭(青森市・8月2~7日)の今年の開催について、青森ねぶた祭実行委員会(奈良秀則実行委員長)が中止を含めて検討していることが31日、関係者への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大が要因。4.....
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 日本を代表する夏祭りとして知られる青森ねぶた祭(青森市・8月2~7日)の今年の開催について、青森ねぶた祭実行委員会(奈良秀則実行委員長)が中止を含めて検討していることが31日、関係者への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大が要因。4月8日に実行委員会が開く会合で正式決定するが、200万人以上が訪れる一大イベントが中止となれば、青森県経済にとって大きな打撃となる。[br] 実行委員会の事務局を担う青森観光コンベンション協会によると、30日から実行委員会のメンバーやねぶたの運行団体などが協議を進めていたという。[br] 青森ねぶた祭は、県内最大の入り込み客数を誇る祭り。近年は中国や台湾を中心に外国人旅行客も多く訪れており、2019年の人出は285万人だった。[br] 中止となれば、影響は甚大だ。現在も収入減に苦しむ飲食店やホテル、交通事業者などが祭りによる売り上げを見込めなくなり、経営を直撃する。[br] 県観光企画課の沖沢進課長は「祭りでは不特定多数の人が集まる。中止の検討は理解できる」としつつ、県経済への影響も懸念。観光需要を回復させるため準備を進めるとした。[br] 青森市の青い海公園では大型ねぶたを制作、収納するねぶた小屋の設営が既に始まっている。[br] 毎年ねぶた祭を楽しみにしているという市内の女性パート従業員(52)は今年も見に行く予定を立てており「寂しいけど、新型コロナのことがあるから、反対する訳にもいかない」と複雑な思いを明かした。4カ月後に迫った祭りに向けて設営中のねぶた小屋=31日、青森市