【新型コロナ】乳幼児健診にも影響 自治体で対応分かれる/青森県南

八戸市では、乳幼児集団健診の延期などをポスターや個別の通知などで周知している=18日、八戸市
八戸市では、乳幼児集団健診の延期などをポスターや個別の通知などで周知している=18日、八戸市
新型コロナウイルスの国内での感染拡大の影響は、乳幼児の発育チェックを目的とした市町村の乳幼児健診にまで及んでいる。青森県南地方では、八戸市や三沢市が3月中の健診を休止し、新年度以降に延期。十和田市やむつ市は健診時間を短縮し、待合室のスペース.....
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 新型コロナウイルスの国内での感染拡大の影響は、乳幼児の発育チェックを目的とした市町村の乳幼児健診にまで及んでいる。青森県南地方では、八戸市や三沢市が3月中の健診を休止し、新年度以降に延期。十和田市やむつ市は健診時間を短縮し、待合室のスペースを広く確保するなど感染防止策を徹底した上で実施している。妊婦や乳幼児への集団健診は、厚生労働省が必要に応じて延期などの対応を求めており、それぞれの自治体で対応が分かれている。[br] 乳幼児健診は、乳幼児を対象に市町村が実施する健康診査で、身体測定や問診を通して発育や栄養状態を確認する。発達の節目となる1歳6カ月と3歳は母子保健法で実施が義務付けられ、多くの自治体が日程や会場を指定して集団で健診を行っている。[br] 八戸市は3月中の乳幼児集団健診を休止し、新年度以降に延期した。影響を受ける子どもは約400人で、3月中に受診予定だった乳幼児がいる保護者には電話やはがきで連絡。4月以降の日程については状況を見ながら判断するという。[br] 三沢市も3月中の実施を見合わせた。受診予定の子どもは約120人で、保護者には手紙で通知。子どもの健康相談については個別に対応しているといい、今後の健診日程については、国内の状況を注視して決める方針だ。[br] 一方、感染防止策を徹底した上で実施している自治体もある。[br] 十和田市は受付時間をずらすことで受診者を分散し、さらに、検査の順番を変えて健診時間の短縮に努めるなどして実施。健診会場に来る前に必ず検温をするよう促し、対象の子どもやその家族に熱やせきなどの症状がある場合は受診の自粛を求めている。[br] むつ市は既に3月中の対象者全ての健診を終えた。市の担当者によると、付き添いの保護者は1人に制限し、マスクの着用や検温を求めた。着衣のまま測定したり、講話を中止したりして時間短縮を図った他、待合室を複数に分けるなどの対応をしたという。担当者は「県内で感染者が発生していないうちに、万全を期して実施した。来月以降は状況に応じて対応していく」とした。[br] 3月に受診予定だった1歳7カ月の男児の母親(32)=八戸市=は「延期になり予定がなかなか立てられないのは不安だが、落ち着いたころに安心して受診できればいい」と理解を示していた。八戸市では、乳幼児集団健診の延期などをポスターや個別の通知などで周知している=18日、八戸市