【新型コロナ】安全、安心な職場整備 感染拡大受け青森県内事業所

ウェブ会議で「グルメツアーズ」の企画を話し合う八戸商工会議所の職員。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テレワークを導入する企業も多い=5日、八戸商工会館
ウェブ会議で「グルメツアーズ」の企画を話し合う八戸商工会議所の職員。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テレワークを導入する企業も多い=5日、八戸商工会館
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、青森県内に拠点を置く企業が就業環境の整備を進めている。一部の事業所は「テレワーク」を導入して在宅勤務に切り替え、従業員の安全と継続的なビジネス活動を両立。八戸商工会議所は秋に予定するイベントの打ち合わせに.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、青森県内に拠点を置く企業が就業環境の整備を進めている。一部の事業所は「テレワーク」を導入して在宅勤務に切り替え、従業員の安全と継続的なビジネス活動を両立。八戸商工会議所は秋に予定するイベントの打ち合わせにインターネットを活用した「ウェブ会議」を用いており、感染抑止の有効手段にもなっている。一方、学校の臨時休校に伴い、子育て世代の従業員が多数いる小売企業は対策に着手。子どもの世話で出勤できない場合の特別休暇制度を設けるなど、前例のない事態への対応を強化している。[br] 八戸市の臨海工業地帯に「八戸製造所」を構える大平洋金属は感染拡大に伴う措置として、東京・大手町にある本店を22日までの予定で閉鎖した。5日からテレワークを導入しており、本店に在籍する12人のうち約半数が在宅で勤務。他の従業員は一時的に八戸製造所に移って働いている。[br] 本店には総務や営業、経理など5部署の機能があるが、在宅勤務者は電話やモバイルパソコンを利用し、八戸製造所や取引先などとやり取りしているという。[br] 同社がテレワークを取り入れたのは初めて。内藤正彦上席執行役員は「八戸にメインのコンピューターシステムや本社機能があることで在宅勤務も可能になった。今後は八戸製造所も含め、感染に関する状況を勘案しながら企業活動の対応を検討したい」と話す。[br] 八戸商議所は5日、地元飲食店が参加するイベント「グルメツアーズ」の企画会議を「ウェブ会議」で開催。実行委員会メンバーの飲食店関係者と商議所職員の計8人が、それぞれ別の場所にいながら、スマートフォンやパソコンなどを使って話し合いを進めた。[br] ウェブ会議は昨年から実験的にスタートし、今年は新たなシステムを利用。導入のきっかけは、人手不足に悩む飲食業の関係者が会議に参加しやすい環境を整えるためだったが、今回は新型コロナ問題で人が集まる会合の中止が相次ぐ中で効果的な役割を果たした。[br] 同商議所の担当者は「ウェブ会議は感染リスクを抑えられて安心できる」と強調。イベントは今年9、10月の開催予定だが、「企画の準備が必要で、会議を開けなければ後手後手になる。活動が止まるのを防ぐ手段としてウェブ会議は有効だ」との認識を示す。[br] 学校の臨時休校を受け、子育て中の従業員をサポートする企業も増え始めた。スーパーの「ユニバース」(八戸市)は今月末までの期間、0歳から小学校3年生までの子どもを育てる従業員が世話のために出勤できない場合は、特別休暇制度を設けて給与を全額補償する。早退時でも所定時間を勤務したとみなし、全額補償の対象になる。業務内容により可能であれば、在宅勤務も認めている。[br] 同社は北東北で58店舗を展開し、4200人以上の従業員が働く。同社総務部は「非常事態を受け、働きやすく、休みやすい環境を整えた」としている。ウェブ会議で「グルメツアーズ」の企画を話し合う八戸商工会議所の職員。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テレワークを導入する企業も多い=5日、八戸商工会館