25年度以降も活動を 青森県遺族連合会、存続基金を創設へ

青森県遺族連合会存続のための基金創設を決定した総会=6日、青森市
青森県遺族連合会存続のための基金創設を決定した総会=6日、青森市
会員減少による資金不足を理由に、終戦から80年を迎える2025年度での活動休止を検討していた青森県遺族連合会(齋藤文昭理事長)は6日、青森市で総会を開いた。25年度以降も存続を目指し、20年度から5年間、年間計100万円を目標に会員から寄付.....
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 会員減少による資金不足を理由に、終戦から80年を迎える2025年度での活動休止を検討していた青森県遺族連合会(齋藤文昭理事長)は6日、青森市で総会を開いた。25年度以降も存続を目指し、20年度から5年間、年間計100万円を目標に会員から寄付を求める「遺族会存続基金」を創設することを決めた。[br] 00年に1万2千人いた会員は、19年には5千人まで減少。基金の運用で活動を続けていたが、13年度末に約1億円あった基金は18年度には約3300万円に目減りしていた。[br] 総会には県内各支部の代表者ら約30人が出席。冒頭を除いて非公開で行われた。2月21日の理事会で提案された存続基金の創設、事業と事務局体制の縮小など4議案を審議した。[br] 総会終了後、取材に応じた齋藤理事長によると、議案はいずれも原案通り承認された。支部代表者らからは「(公益社団法人でなく)任意団体となっても活動は続ける必要がある」「日本遺族会や国へ支援を求めてみてはどうか」といった意見が出されたという。[br] 齋藤理事長は取材に「基金の積み増しを図り、25年度以降も活動を継続するよう努力したい」と表明。会費の在り方については検討委員会を設けて協議していく考えを示し、「任意団体になっても、平和の尊さなどを次の世代へ伝える組織は残していきたい」と語った。青森県遺族連合会存続のための基金創設を決定した総会=6日、青森市