久慈市予算211億円 子育て支援、観光振興加速に重点/20年度

久慈市は18日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。総額211億6300万円で、前年度当初比5・1%増。昨年10月の台風19号からの復旧を優先しつつ、子育て支援拡充や三陸沿岸道路全線開通に向けた観光振興を加速する。遠藤譲一市長は「今後.....
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 久慈市は18日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。総額211億6300万円で、前年度当初比5・1%増。昨年10月の台風19号からの復旧を優先しつつ、子育て支援拡充や三陸沿岸道路全線開通に向けた観光振興を加速する。遠藤譲一市長は「今後も厳しい財政運営となるが、人口減少は最重要課題。地域活性化対策に重点を置いた」としている。[br] 甚大な被害を受けた2016年台風10号の復旧はほぼ完了。一方、整備が本格化する久慈広域連合の汚泥再生処理センターとごみ焼却場に関する費用が計約26億5千万円に上り、全体を押し上げた。[br] 歳出は、人件費や扶助費の義務的経費102億8445万円(5・0%増)。非正規職員から期末手当のある会計年度任用職員への移行に伴い人件費が増えた。普通建設事業費13億6731万円(10・9%減)、災害復旧事業費2億900万円(35・7%減)。[br] 東日本大震災関係の復旧・復興事業は28億8244万円(68・3%増)。事業数は減ったが、同センター整備など久慈広域連合の2事業を含むため金額が増加した。台風19号復旧関連は2億3994万円。[br] 新規事業は、べっぴんの湯修繕費1億円、3歳児未満に対する医療費助成の所得制限撤廃586万円、学童保育所の新規開設費1441万円、広域道の駅の設計業務委託料など3766万円、恐竜化石の発掘調査支援費203万円など。[br] 歳入のうち、自主財源は59億8464万円(4・1%増)で構成比率28・3%。市税は38億3530万円(1・2%減)、繰入金は8億9333万円で財政調整基金から4億5千万円、市債管理基金から2億6千万円をそれぞれ取り崩す。[br] 依存財源は151億7835万円(5・5%増)で、うち地方交付税は77億4567万円(4・0%増)。市債は19億7676万円(31・3%増)で、20年度末残高は231億3454万円を見込む。